何故Intelの製品に内蔵GPU無しのF型が大量に出来たのか。
初めましてIntel愛好家です。今回はちょっとしたIntelの豆知識?的なことを紹介します。
●非実装ではなく無効化?
インテルでは、i9-9990Kに限らず内蔵GPUのないF付モデルが急増していますが、実際はGPUがないのではなく、無効化してあるだけではないかと言われています。
CPUのような精密製品は、不良品もそれなりに発生します。
シリコンウェハに細かな欠陥があったり、露光やエッチングの処理がうまくいかなかったりなど。
しかし、全部捨ててしまうのは不経済なので、欠陥のある場所を無効化して、販売することがあります。
F付きモデルは、GPUに欠陥があったものを無効化して販売しているのでしょう。
なお、これは珍しいことではなく、過去にもキャッシュに不良が生じたPentium4をCerelonとして売るなどされています。
しかしi9-9900Kを含む第9世代CPUは、ダイサイズの増大に伴って製造量が落ち、品薄からの価格高騰を引き起こした。
Intelはそれを解決するために、新しく工場を作って増産しました。
その新しい工場は、計画ではこれまで第9世代CPUを製造してきた工場と同じように稼働するはずだったけど、実際は製造設備の調整に手間取り、トラブりました。
結果、内蔵GPU部分に欠陥のあるCPUが大量にできてしまった。
これまで内蔵GPU部分に欠陥のあるCPUは捨てていた(それでも構わないぐらい少なかったから)。
でも新工場の稼働に伴ってそうも言ってられなくなったので、仕方なく内蔵GPUのない別型番として売り出した。
Core i7-9700KFとかも事情は同じです
現状は「Intel困っtel」。
またIntelは機能的には明らかに9900Kの方が優秀であるにもかかわらず、Intelは9900Kと9900KFの間に価格差をつけていない。
これはIntelとしては9900KFを売りたくなかったから。
製造設備の調整が進み、内蔵GPU部分の欠陥問題が解決したら、9900KFは販売を終了したい。
そのため、i9-9900KFの価格をi9-9900Kより抑えて、内蔵GPUがいらない人たちに価格的な理由で人気が出てしまうのは避けたい。
そういう意図がある。
ただこれだけF付モデルが出ているのは、インテルCPUが品薄状態で、生産を無理に拡大したことが原因のようです。
ですが内蔵GPUが要らない人もいるようなのでこのまま発売し続けるのかもしれませんね。
https://ascii.jp/elem/000/001/852/1852927/
ちなみにGPUの世界では、CPUより欠陥問題が分かりやすく出ています。
例えばNVIDIA GeForceシリーズだと、GTX1660Ti、GTX1660という型番があります。
https://www.4gamer.net/games/421/G042134/20190313117/
GTX1660Tiは12基、GTX1660は11基のTPC(演算クラスタ)を備える。
これは工場では12基の演算クラスタを備えたGPUを製造し、12基すべてが正常だったらGTX1660Ti、1基に欠陥があったらGTX1660として売るという手法。
NVIDIAもライバルAMDも、ほとんどの製品で同様の手法を使っtel。
画像
©2000-2019 Intel®